寿命たんぱくに関する参考文献

① 延命効果がはっきりとあることが確認された。
寿命たんぱく質を餌に混ぜてキイロショウジョウバエの成虫に与えると、短命系統  の30日の寿命が35日に延び、長命系統の60日の寿命が70日と、共に約20%寿命が延 びた。
(米村 勇他, 基礎老化研究 15:116~117,1991; Okano, A., et al. Hereditas 117:251~258,1992.)

②哺乳類でも寿命が延びることの実証。
「生後23日(離乳期)」「生後2年(老年期)」「生後2年半(高度老年期)」のマウスの餌に寿命たんぱく質を混ぜて終世与えた結果、離乳期のマウスは平均寿命、最長寿命ともに1.5倍以上に。老年期では4~9%、高度老年期では2~3%延びた。
(米村 勇他, 基礎老化研究18:312~313,1994; 314~315,1994.)

③高齢者の健康維持、若々しさの維持。寝たきりになり、長患いするのを防ぐ。
高度老齢のマウスに寿命たんぱく質を与えると寿命が延び、且つ投与していないマウスは死亡の1~2週間ほど前からぐったりした様子であったのに対し投与した老齢マウスは死亡間際まで活発であった。
(勝又純俊他, 基礎老化研究 17:134~135,1993.)

④脳の神経細胞の生存が促進されるということは老年性痴呆やアルツハイマー病の予防や改善に期待できる。
マウス胎児の大脳皮質を無菌的に取り出して組織培養にかけてみると神経細胞は短期間で死滅するが、寿命たんぱく質を加えて培養後4~8日目には対照群に比べて神経細胞の生存数の増加が見られた。
(道川 誠他, 基礎老化研究 17:136~137,1993.)

⑤老化によるパーキンソン病の予防、改善にも期待できる。
ラット胎児の中脳側腹部を取り出して培養し、寿命たんぱく質を加えると培養4日目でドーパミン作動性神経細胞が対照群の2倍に増加。神経突起の伸長も見られた。(手指や顏部の震えが起こるパーキンソン病は老化に伴い脳底部にある線条体などが変性し、ドーパミンが不足するために起こる疾患。ドーパミンが増加することによって予防、改善が期待できる。)
(道川 誠他, 基礎老化研究 18:316~317,1994.)

⑥性ホルモンに関与し、若さの維持につながる。
幼若雌ラットに寿命たんぱく質を連日腹腔内投与すると膣開口が早まり、最初から成獣型の性周期が発現した。
(米村 勇他, Molecular Medicine 33:1319~1320,1996; Clinical Neuroscience 15:216,1997.)

⑦癌や感染症などの発症あるいは進行を抑制することにも期待が持てる。目ヤニ抑制。
ラットに微量の寿命たんぱく質を連日腹腔内投与をすると免疫機能が著しく促進された。(ウィルスや癌細胞は全ての動物が持っていて、普段は免疫力で抑えている。)
(米村 勇他, Molecular Medicine 33:1319~1320,1996; Clinical Neuroscience 15:216,1997.)

⑧酸素消費量を抑制し、活性酸素の発生を低めてストレスを減少させ老化を防止する。
マウスの飲料水に寿命たんぱく質を混ぜて与え、酸素消費量を調べたところ、対照群に比べて著しく低下していた。
(米村 勇他, Molecular Medicine 33:1319~1320,1996; Clinical Neuroscience 15:216,1997.)